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プログラム

Startup Weekend のプログラムは、単純に言うと「54時間という限られた時間内で本気で起業するためのプログラム」です。共に起業する仲間(co-founder)と出会い、ブレストし、顧客開発をしていく。起業で必要な要素がギュッと詰まったプログラムです。
Startup Weekend が提供するのは「起業の最初のリアルな3日間」。Startup Weekend はただの起業体験イベントではありません。本気で起業する人のために、そして多くの普通の人が起業家になるきっかけに出会えるような機会を提供しています。

1日目:乾杯&チームビルディング

Making things to trade with fellow Startup Weekend Chandler participants at the pre-event creative mashup mixer.

Photo by Eileen Kane

18:00 ネットワーキング

会場入りした参加者は「ハッカー(エンジニア)」「ハスラー(セールス・マーケ)」 「デザイナー」の3種類の役割から1つを選び、名札をつくって受付を済ませます。受付が終了すると、会場にはピザとビールが待っています。しばらくの間、参加者どうしでのネットワーキングが行われます。

19:30 アイスブレーキング

ウェルカムスピーチや Startup Weekend についての説明、オーガナイザーやスポンサーの紹介を経て、”Half Baked” というミニゲームを行います。参加者どうしでチームを形成し、あらかじめ用意されたキーワードを組み合わせ、15分間という短時間でそのキーワードに関するビジネスを考えてもらう、という Startup Weekend の凝縮版のようなゲームです。これらのプロセスで、まずは参加者どうしのアイスプレーキングを図ります。

20:30 アイデアピッチ

ピッチとは、要するにプレゼンのことです。短い時間で例え資料などがなくても、要点を押さえてうまく伝える、そして、相手の心をつかむことが、ピッチには求められています。
アイデアピッチでは、当日までに提示された長浜の多文化共生に関する課題を踏まえ、アイデアプランを考えてきた参加者はこの場で発表(ピッチ)しあいます。そして発表者(ピッチャー)は参加者からの賛同を集めながら、チームをつくっていきます。この Startup Weekend では、ここでつくられたアイデアとチームによって、ビジネスプランが作られていくことになります。

2日目:ビジネス構築

Photo by Startup Weekend Annaba

9:00 在住外国人へのヒアリングなどを通じた議論

チームができて、意気揚々とした参加者を待っている土服日は、まさに混沌とした苦悩の時間です。「あーでもない、こーでもない」「A案の方がマネタイズ的には行けてる、でもほんとにやりたいことは?」「インタビューしてきたけど、買ってくれそうな人はいなかった、やはり方向修正が必要」「アイデアはいいんだけど、この週末で何ができるのかを検討しないと」など、チームメンバーで頑張って議論しあいます。
会場には、実際にエンドユーザーとなりえる長浜市で生活する外国にルーツを持つ人たちがいます。彼らとの意見交換などを通じて、顧客開発を行っていきます。

14:00 コーチセッション

午後からはコーチセッションを行います。第一線で活躍する起業家や多文化共生マネージャーなどが会場に来て、参加者をサポートしてくれます。各コーチはそれぞれのチームを回って、状況のヒアリングやチームからの相談を受け、自分の経験をもとにチームが良い方向に進んでいけるようにアドパイスをしてくれます。チームだけで議論をしていてもなかなか議論が進まないことが多いので、外の観点としてコーチの役割はとても重要です。

16:00 議論を重ね、ビジネスプランの構築へ

そして夕食をはさみ、各チームで顧客・コンセプト・サービス・マネタイズ・市場展開を固めていきます。泊まり込みで行いますので、チームの熱がある限り、これらの議論は夜遅くまで続いていきます。

3日目:プレゼンテーション&ジャッジ

Photo by Startup Weekend Annaba

9:00 サービスプロトタイプの作成や最終プレゼンの準備

最終日の最終目標は、17:00から始まる最終プレゼンテーションです。この最終プレゼンに向け、3 日目は「MVP」と呼ばれるサービスプロトタイプの作成とともに、資料の作成を行います。もうアイデアを迷っている場合ではありません。チームのやる気と集中力も増してきます。「やばい!」「がんばらねば!」という気持ちになってきます。

15:00 テックチェック、そして最終プレゼンへ

15:00には、プレゼンがスムーズにいくようにプロジェクターの接続や音楽などを確認します。ここまで来るとラストスパートです。参加者の顔つきも真剣そのものです。必死でPCの画面をにらめています。
ここからはアッという間です。16:30になるとプレゼンに向けて会場のレイアウトを変え始め、空気も一気にプレゼンモードになります。プレゼンをする人は集中してプレゼンの練習をします。ジャッジを担当するコーチも席に座ると、会場はますます緊迫した空気に包まれます。とうとう最終プレゼンです。

17:00 優勝者の発表、打ち上げパーティー

とうとう最終プレゼンの時間です。各チームに与えられたプレゼンの時間は5分間。そのあとの5分は、ジャッジを担当するコーチとのQ&Aの時間となります。全てのプレゼンが終わると、ジャッジの協議を経て、優勝発表となります。
最後の打ち上げパーティーでは、3日間をともに過ごしたチームメイトやジャッジの人たち、また長浜に暮らす外国にルーツをもつ人たちと、3日間を振り返り、お互い感じたこと、学んだことを共有しあいます。これらの交流を経て、Startup Weekend は54時間の幕を閉じます。

公開日:
最終更新日:2016/01/01